南方熊楠研究所(仮称)設計提案競技
応募案
南方熊楠はそのミステリアスな存在と様々な可能性を整理せずに全て取り込んでしまうような思考方法などから気になる存在であり続けていた。それ故、このコンペが発表されたときは必然的にやらざるを得ない・・・と感じてしまったのだった。
要項で特に記載されていたのはRCの収蔵庫と木造(又は木材を多用)という点。そこで集成材を用いることなく、地場の木材を使って実現しうる方法を構造家とも模索しながら考えていったわけであるが、常に念頭にあったのは木造建築の建て方が終わったときの架構の美しさである。それを完成の状態まで隠蔽してしまうことなく可能な限り表現する。それが大きなテーマになっていた。
そして、それを単に連続させるのではなく、ゆらぎの概念を持ち込むことで何処までも続いていく<運動>の一場面を切り取ったような建築を目指した。
そういったプログラムに対する模索が、結果として今まで構想したことのない建築のタイプを生み出すことになった。同時に断面的に風の流れや設備関係を解決する方法、軽快な架構を維持したまま水平力を効率よく負担させる構造形式、形鋼を効率よく用いるサッシュのディテール等まで想定しながら進めることによって、リアリティを持ちながら計画を進めた。
コンペ以外の仕事に於いても同様であるが、基本的な計画を始める時点からディテールも同時に芽吹き始める。
南方熊楠はそのミステリアスな存在と様々な可能性を整理せずに全て取り込んでしまうような思考方法などから気になる存在であり続けていた。それ故、このコンペが発表されたときは必然的にやらざるを得ない・・・と感じてしまったのだった。
要項で特に記載されていたのはRCの収蔵庫と木造(又は木材を多用)という点。そこで集成材を用いることなく、地場の木材を使って実現しうる方法を構造家とも模索しながら考えていったわけであるが、常に念頭にあったのは木造建築の建て方が終わったときの架構の美しさである。それを完成の状態まで隠蔽してしまうことなく可能な限り表現する。それが大きなテーマになっていた。
そして、それを単に連続させるのではなく、ゆらぎの概念を持ち込むことで何処までも続いていく<運動>の一場面を切り取ったような建築を目指した。
そういったプログラムに対する模索が、結果として今まで構想したことのない建築のタイプを生み出すことになった。同時に断面的に風の流れや設備関係を解決する方法、軽快な架構を維持したまま水平力を効率よく負担させる構造形式、形鋼を効率よく用いるサッシュのディテール等まで想定しながら進めることによって、リアリティを持ちながら計画を進めた。
コンペ以外の仕事に於いても同様であるが、基本的な計画を始める時点からディテールも同時に芽吹き始める。